色鉛筆画の動物|黒色の表現


こちらで現物をご覧いただけます。
愛知県半田市 ペットセレモニーレインボー

絵具や鉛筆で黒を使って失敗してしまう経験、ありませんか。
一番よくある失敗は
「影は黒」「暗い=黒い」という思い込みです。
そう思って黒を混ぜてしまうと汚い色になったり
バラバラな絵に見えてしまったりします。

この絵の場合、
クッションが白いのとリアリティー重視で
影にグレーを使いましたが、
絵の中にある同じピンクを重ね塗りをすると
優しい印象になり、さらに黄色系を重ねると
明るさ・温かさが加わります。

次に、黒いものの表現ですが
こげ茶、茶、濃紺、赤などを重ね塗りして
「黒に深みを出す」と良いと思います。
絵具と違って、色鉛筆は色が混ざりません。
どこまでいっても、重なり合うだけという特性が
絵具とは違った透明感を維持できます。
言い換えれば、絵具よりは濁りにくいということです。

そして黒いものの影ですが
この絵では、ダークネイビーを使用しています。
明るい部分は黒味を抑え、
暗い部分はダークネイビーを重ね塗りすることで
立体感を表現できます。

黒いものの立体感は、明るい部分と暗い部分の
黒味の調整がポイントです。

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