色鉛筆画の描き方|パピヨンミックスの白い毛を描く


色鉛筆で白を表現するときは、
紙の白さを残して描くのが基本です。
周りを暗く(濃く)するほど、白い毛は浮き上がります。

板に何かを彫るとき、
「彫刻刀で深く彫ると、他の部分との差で奥行きが出る」
そんなイメージと同じです。

下のブルーの囲みがその部分です。
コントラストがはっきりするほど
白は浮き上がります。


【描き方のコツ1】
白い毛を描こうとするとき
毛流れに沿って内から外へ描くのはNGです。
そのように描くこともありますが、
できるだけ、毛流れに逆らって掃くように描いてください。

1本の線を掃くように描くと
誰でも最初に鉛筆の先を置いた部分が一番濃い色になります。
そんな状態の線を毛流れに沿って描くと
「かつら(ヅラ)」のようになってしまいます。

【描き方のコツ2】
白い毛(色が薄い毛)をコツ1の方法で描こうとするとき
毛の1本1本を、どこを始点にして描くかが重要です。
描き残す(白の部分)をしっかりと決めて
色鉛筆がその境界線上で終わるように描きます。
ということは、
描きたい毛の長さの分だけ離れた場所が
描き始める始点になるということです。

離れたところから、白い毛との境界まで
掃くように描くのがコツです。

調子に乗ってどんどん描き込むと
白い部分もどんどん減ってしまいます。
白は描くほど減ると思ってください。

ビギナーの方は、
白く残したい部分の輪郭を薄く描き
1本の線の終わりが輪郭前の上になるよう
意識して描くと良いと思います。

長い毛なら、遠いところから鉛筆を走らせて。
短い毛なら、近いところからちょこちょこと。
そんなふうに意識すると、毛質も表現できると思います。


最後に。
1頭の立体感を描き起こすために、大きな影を付けます。
白い部分に影をつけるのですから
薄汚い毛に見えてしまったり
せっかくの毛束が消えてしまったりしないように
一定の筆圧と筆致で
薄いヴェールを掛けるイメージで描きましょう。

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