色鉛筆画の描き方|基本のまとめ



【白の扱い方】
色鉛筆での白色の表現は、紙の白さを利用するのが基本。
つまり、紙の白さを残して描くんですね。
白い紙に白いモチーフでは、境目がとても難しいですね。
ビギナーさんは、別の色でまわりを囲む構図を取ると、紙と白い
モチーフの差が出やすいです。まわりをしっかり描くことで白さ
を際立たせましょう。
描き残すだけでは重量感に欠けるので、グレーで影を描きつつ
上から白色を重ね描きします。
白のパステルを利用するのも良いと思います。その際はフィキサチフ
という「色止め」のスプレーが必要になります。

【形の取り方】
最初に全体の形を取りますが、一か所だけにのめり込んで
描かないようにしましょう。道のりは長いです。
ある部分だけを決め込んで描いてしまうと、全体のバランスが崩れてしま
うので、どの部分も同じ程度の描き込みで進めましょう。

【影のつけ方】
モチーフの中で、一番暗い部分の濃さを決めると良いと思います。
それ以上暗い部分は無いと考えて暗さを比べながら描けば、影の濃さに
濃淡が出やすいと思います。
細かい部分に気を取られず、出来るだけ大きな面でメリハリのある影を
影をつけておくと、着色してゆくときに心強いガイドになります。

【着色での立体感】
影は「黒」と決めつけずに、色のグラデーションを意識すると
きれいでムードのある絵、写実に近い表現ができます。
バナナを描くとして。
影を黒やグレーだけで描くと、硬そうで・嘘っぽくて・まずそう…。
そんなふうに見えてしまいます。
例えば、金茶→オレンジ→黄土色→黄色のように、
塗り端を少しずつ重ねながら「色のグラデーション」で描くと、
より自然な立体感や質感を表現できます。

【黒】
自然物を写実を描くとき、純粋な黒色は存在しないと言われます。
(純粋な黒の定義が難しいですが)
絵具でも色鉛筆でも、黒を使うときは別の色を少し加えると
自然な黒色が表現できるという意味です。
ざっくりと一般的に、
黒+赤系は、温かそう・柔らかそうと感じられる黒に。
黒+青系は、冷たそう・堅そうと感じられる黒に認識されやすいです。
黒に透明感を出したいときも、グレーではなく微妙に青系を加えると
良いのですが、どんな青か?どれくらいか?は
センスの匙加減と言えます。


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