色鉛筆画の描き方|目の立体感


動物の目の表現は難関の一つですね。
表情・年齢・立体感・潤いのある透明感など、
小さいパーツに色々な表現が詰まっています。
ここでは基本的な「立体感」についての考え方をご説明します。

【形】
① 目は球体ということをイメージしてください。
  ピンポン玉の一部に黒く塗りつぶした円を描いたとすると、それが瞳です。
  葉っぱ型に開いた瞼から、瞳の部分が球体の一部として露出している。
  そんなふうに意識することで、瞳に立体感をつけやすくなると思います。
② 絵で瞳を球体に見せるのは、形としては瞼のカーブです。
  上下まぶたのカーブ具合が目の丸さを表現するので、
  輪郭は自分が思うよりずっとおおげさなカーブでちょうどいいと思います。
【陰影】
① 瞳に映る瞼の影も曲線で。「瞳と白目の中間の濃さ」で軽くムラなく
  塗りつぶします。これが着色のときのガイドになって、目が平たくなって
  しまうことを防ぎます。
② 影は目じりと目頭にもつけましょう。ほんの少しの部分にしっかり。
③ どの部分に瞳の輝きを残すかで目線と表情が決まります。
  目線の方向・遠近感、絵を見る人と視線が合うかどうかは輝きの位置で
  決まり、左右同じではありません。絵の視線と見つめ合って、一番良い
  輝きの場所を見つけてください。
  また、色鉛筆では瞳の輝きは紙の白を残すのが一番自然に見えますので
  個人的には、あとから絵具などで描き加えることはお勧めできません。
  できるだけ汚さないようにしましょう。

コメント