色鉛筆画の動物|クリクリの毛の描き方

コッカー×プードルのたっくんは、まだ途中描きです。

くりくりとした毛並みは手間がかかりますが、だからこそ
一つずつ見たまま描こうとするとわけが分からなくなってしまいます。
絵を描く上で大切なことの一つ。
「見たままの正確さ」にこだわるのではなく
「絵で見てどうか」ということです。
絵はモチーフと一緒に並べて見ることは絶対ありません。
『絵だけで見たとき、その様子がさもリアルそうに伝わればOK』
くらいに思いましょう!
写真と見紛うリアルさや正確さよりも大切なこと。
それは、見たまま描いたからといって
必ずしも質感やニュアンスを伝えられるものではない。
それが「絵」ってことです。
手触り感を想像しひたすら描けば自然に雰囲気は出るものですが、
描き方の基本は以下のような感じです。
【描き方の一例】
① 薄い色で毛束の塊と動きを軽く描く。
② 濃い色で毛束の奥(暗い部分)を描く。
③ ①と②の間の色で②の上から毛並みを書き加える。

①から③を、筆圧や形を微妙に変えながら繰り返しますが
明るい部分や光っている部分はできるだけ描き残しておきましょう。
最後に調整しながら描き加えて、ちょうど良い光加減を表現します。

この絵では、一番手前の前足のカールを足先へ向かうほど
意識的に大きめに描くことで遠近感と安定感を持たせています。

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