独学で色鉛筆画を描いている・趣味の塗り絵が楽しい!
でも、もっと描き込めると分かっているのに、
どうしていいか分からないし
完成も白っぽいというか・薄っぺらいというか。
そんなお悩みありませんか?
解決方法にはいくつかありますが
色鉛筆画には筆圧コントロールが必須です。
筆圧とその周辺の技法を、ミニチュアダックスフンドを例にお話ししてみます。
その代わりを果たすのが「筆圧」になります。
鉛筆という無意識の概念から、
・字を書く時と同じ筆圧で描く
・サラサラと描くものという思い込み
大きくこの2つで色鉛筆画を描く方が多く、
その結果、完成が白っぽい・薄っぺらいという印象になるんですね。
まずは自分が字を書く時の筆圧を中として、強め、弱め、という
強・中・弱の筆圧を使い分けることから始めてみましょう。
自分の中の筆圧を知る方法をご紹介します。
これは独自の考え方で、講座でも行っています。
分かり易いと好評なので、初心者の方や描き込めない~と悩んでいる方はぜひ。
【方法1】
色鉛筆で3~4cmの円を描きます。
↓
円の中に「あ」「ぱ」「ば」「を」の1文字をいつもの筆圧で書きます。
↓
1文字が見えなくなるように、円を塗りつぶします。
この時、できるだけ字の周りから・文字と同じ筆圧で塗ります。
自分の中の筆圧を手で感じることを意識してください。
↓
概ね字が見えなくなればOK。
塗りつぶし切ることが目的ではありません。
文字と同じ筆圧で字の周りを塗れば、字は自然と判別できなくなります。
これがあなたの中の筆圧で、それを体感するためのプチトレーニングです。
この調子で、「強」「弱」もやってみましょう。
ちなみに次の画像は、私が中の筆圧で描いた時の様子です。
まだまだ下描き程度の感じですよね。

ご存じのとおり、毛髪は生え際から毛先に向かって細くなっています。
それを表現するために、
1本1本を掃くように描きますよね。
このとき、
描き始めを筆圧「中」または「強」、
掃き終わるまでに力を抜いて
最後が「弱」になるよう意識してみてください。
次の画像で
上の線が 筆圧「中」のまま掃き切ったとき。
下の線が 筆圧を強~中にして掃き切ったときです。
上の線が束なった時と、下の線が束なった時。
ボリューム感が全然違ってくるのが想像できますね。
・絵が濃くならない
・強弱が描き込めない
・色が薄っぺらい
といったお悩みもこの方法に慣れることで
ぐっと仕上りが変わります。
【質感のためのベタ塗り】
身体の中で、輝き・しっとり感がある部分。
動物を描く時、生き生きとした生命感を表す要ですが、
この部分の描き込みが甘いと
締まりのない仕上がりに・・・。
目と鼻。
描き始めは弱~中の筆圧ですが
最終的には、
極強の筆圧で描き上げるのがコツです。
目は、
紙の白さが
目の輝きと白目以外には
1点も出ないように。
鼻も、
付け根あたりと影になる部分には
紙の白さが1点も出ないように。
いずれも芯先を丁寧に細くして、紙の目に押し込むように描きます。
中・弱の筆圧は、上から何回重ねても強の筆圧の色にはなりません。
サラサラと何度重ねても
色は濃くならない。
と言った方が分かり易いですね。
ベタ塗りの方法は↓↓こちら↓↓でお願いします。
全身を中の筆圧で描いたところへ
ベタ塗りで目を入れたとき
これだけの違いが出てきます。
私の方法ですが、
毛色の濃い子の場合はこうして
全体を中で描いて、
早い段階で目と鼻を
9割ほど仕上げます。
目と鼻の濃さが、毛並み全体をしっかり描き込むためのガイドになるからです。
【紙と色鉛筆の相性】
皆さんは色鉛筆画を描く時、どんな紙を選んでいますか?
色鉛筆はどんなタイプを使っていますか?
紙と色鉛筆の組合せで、同じモチーフでも完成は大きく違ってきます。
私がバディ画で使用している色鉛筆は
・サンフォード カリスマカラー
・ファーバーカステル ポリクロモス
・みつびしユニカラー
上から芯が柔らかい順番です。
どれも芯が太目の代表的なものですが、大切なのは硬さです。
次に紙ですが、
色鉛筆画専用という紙はありません。
鉛筆で描けるものなら
色鉛筆でも描ける
ということなので、
初心者の方には
試しきれない種類があると言えます。
大きく分けて、
ザラザラ・さらさら・ツルツルかに分かれます。
ザラザラするほど、
・描きづらい
・絵画的ムードを出し易い
・色を重ね易い
・色鉛筆は中~硬め
さらさらは中間で、
・普通に描き易い
・色鉛筆を選ばない
・そこそこ細かく描ける
紙は画用紙類
中でも中目~細目
ツルツルするほど、
・きれいに描き易い
・超写実(細密画)向き
・色が滑りやすい
・柔らかめの色鉛筆向き
紙はケント紙類
このような特徴があって、動物を描くなら、さらさらまたはツルツルです。
どう選ぶかは描き手次第ですが、私のbuddy Artではさらさら系を使っています。
さらさらの荒目で描いた場合
最後に。
「描く」と一口に言っても、描き方や表現は千差万別。これが正しい!はありません。
動物画も、
イラストのように気負いがなく軽やかな絵から、写実デッサン風、細密画など、描き手によってスタイルがあり、同じ数だけ方法もあります。
この記事が、参考の一つになってもらえたら幸いです。
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アトリエコタン|かいせ由子
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